久しぶりに会社員時代の話を投稿します。タイトル見て、はあ?と思われたかもしれません(笑)が、これは私がこの目で見た気がする記憶に基づくフィクションです(笑)
いろんな外資系企業を渡り歩いた私ですので、転職回数は二桁になります(笑)そしてリストラにもよく合いました。さらにM&Aで会社ごと買われることも経験しました。つまり買収される側の会社の社員である私が、ある日突然買収した先の会社の社員になるわけです。M&Aでは当然ですが買収する側が主導権を持ってますので、買収される側の社員の処遇は買う側次第。買収の目的が会社の社員というより会社のIP(知的所有権)を手に入れる場合には、社員は余計なお荷物で、邪魔になるだけ。でもここは日本なので、あからさまにクビにはできない、しかし窓際に追いやられることは間違いありません。
さて、この時私がいたのは外資系企業で、買収したのが日本企業でしたので、私は、ある日突然、日本企業の社員になってしまったわけです。外資系企業の社員のうち、欧州などの日本以外の拠点は会社の看板が外資系から日系に変わっただけですが、日本に居た私は日本企業の本社に転籍になってしまったわけです。
新卒で日本企業に就職し、その後何十年も外資系企業で働いてきた私がいきなり日本企業の本社に行くことになったので当然ですが、すごいカルチャーショックです。初めて本社に行ったときのタイムスリップ感はいまでもよく覚えています。その本社は私が新卒で入社した80年代の日本企業の雰囲気を残しており、昭和のころから時が止まったような佇まいでした。まだこんな会社があるんだ、、と驚きました。具体名は言えませんが、東証上場の大企業です。。。
そんな事情である日突然、日本企業の本社勤務になってしまった私に、する仕事などありません。でも一応毎日出社するし、会議にも出ます(笑)毎週月曜9時からの朝礼会議とか月例の部長会議とかにも一応呼ばれるので参加はします。向こうにしてみれば、IPが欲しくて外資系企業を買収したら、変な日本人社員もついてきた。でもいきなりクビにはできないし、しょうがないなあって感じだったのでしょう。
そんな中、ある会議に参加しましたが、なんとも雰囲気が異様です。この会議の参加者は30人くらいか、部長以上が全員参加しています。大きなテーブルを囲む恰好で座っている中、事業部長がここでは一番偉いようで、奥の真ん中に座ってふんぞり返ってます。そして、各部門の部長が売り上げやら在庫の報告を行います。数字を淡々と読むだけなんですが、事業部長が、いちいち内容にいちゃもんをつけます。すごいネチネチ問い詰めます。要はなんで売り上げ目標未達なんだ!なんとかしろ!と言っているだけのようですが、なんとかしろと言われても、いったいどうしろと言っているのか?と思ったて聞いてたらどうも他の部門か子会社に売ったことにして売り上げを作れ!と言っているような?そんな、、それはいけないことなんじゃ?多分私の聞き間違いですよね?(笑)問い詰められた部長たちは涙目で声がうわずってます。後で聞いたところによると、もっとキツイ時もあるそうで部長が号泣することもあるとか。「うわー これがザ日本企業ってやつ?一流企業のはずなのにどうしちゃったの?」と思って成り行きを私は黙って聞いているしかありません。
ここまではまだ序の口です(笑)さらに驚愕の事態が!
事業部長のネチネチが続きます。私はたまたま事業部長の反対側に座っていたのですが、なんだか机の下の様子がいつもと違う感覚が。なんだろ?と思ってちょっと頭を下げて机の下の反対側をさりげなく覗き込んで見えたのは!!
事業部長が机の下で、はだしになってます!両足とも靴だけでなく靴下まで脱いでます!
「これは!!はだしの事業部長!」と息をのむ私!(笑)そんな私の様子に気が付くこともなく、ネチネチと続ける事業部長。念のために言っておきますが、ここでは私も含めて全員ネクタイ&スーツ着用です。無礼講の飲み会とかではありません!この状況で自分だけ「はだし」になるとは?なぜ?水虫がかゆくてたまらない?妄想が止まりません!「はだしのゲン」ならぬ「はだしの事業部長」とは、、すごいもの見ました💦
その後の記憶はあまりなく(笑)仕事を終えて帰宅して「すごいもの見ちゃった、、」と奥さんに打ち明けました。その後しばらくして私は自己都合で退職したのですが、「はだしがいるような会社を辞められてよかったね」と言われました(笑)
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