先日、昔の話として「はだしの事業部長」を書きましたが、それに関してちょっと思うところがあるのでさらに投稿します。思うところとは?つまり、「なぜ事業部長は会社ではだしになれるのか?」です。皆さんいかがですか?いい年のおっさんが会社で、しかも部長が集まる会議の場で、堂々と!?はだしになるなんて。自分にできるか?と考えてみましたが、会社ではだしになるとは、、仮にやれ!と言われても無理ですね(笑)では次にあの会議の場で、事業部長以外の人がはだしになりえるか?と言ったら絶対にないと思います。つまり、会議の場で一番偉い(実際偉そうにしてた(笑))人だからこそはだしになれるのでしょう。
一方で、他の会社で一番偉いからと言って会議ではだしになるか?と考えてみました。例えば、昔勤めてたアメリカの企業では上司は絶対的な存在ですので、人にもよりますが、見事なまでに偉そうな人(アメリカ人)もいました。その上司がある会議の場で、部下全員を叱責するのを見たのですが、どう考えても責任者としての自分の責任は棚に上げて、部下に対してダメだしするのです。見ていて気持ちが悪くなるくらいあからさまに自分は悪くない、悪いのはお前たちだ!なんでこんな仕事しかできないんだ!と言い放ってます。しかし、そんな尊大なアメリカ人上司ですが、では会議ではだしになるか?というと絶対にはだしにはならないと思います。(家でも靴を脱がないようなアメリカ人だからという理由もありますが(笑))
ということは、一番偉いから何やってもいいんだ、だから俺がはだしになりたかったらはだしになるんだ、ということではないのではないか?
やはりこれは日本企業特有の現象なのではないか?と思うのです。
日本では「社員は家族」とよく言いますよね。まるで美徳のように言ってます。社員が家族!?そんなわけはありませんけど(笑)でも日本ではどうも会社は家で社員は家族という思い込みがいまだにあるのではないでしょうか?そう考えるとこの事業部長は事業部という家の長、家長であり、一番偉いお父さんなのです。そして家でお父さんがはだしになるのは普通のことなのです!お父さんは家でリラックスしてはだしになります。そして出来の悪い子供(部長)を叱りつけるわけです!!(笑)
これで私の中で謎が解けました!
余談ですが、転職を繰り返しいろんな会社を経験してきた私がいくつか学習したことがあります。その1つが偉い人が「社員は家族ですから!」と言っている会社はやばい!ということ。社員を大切にしているという意味で言ってるつもりなのでしょうが、逆に家族にさせられた社員の犠牲(サービス残業、慰安旅行に自費で参加などなど)を当たり前のこととして期待する風潮も漏れなくついてきます。居心地が良ければそれでもいいのかもしれませんが、会社は仕事をするところという基本がおろそかになりがちなので、何もしない(できない)社員が幅を利かせたりすることも起こります。なにせ家族なのですから、出来が良いか悪いかはあんまり関係なかったりするのです。
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