テックでも通訳でもないネタで恐縮ですが、昨晩の興奮冷めやらぬうちに投稿します!
34年ぶりに東京で開催されている世界陸上競技選手権大会(World Athletics Championship)も佳境を迎えています。テレビで見てて我慢ができなくなり、残り少ないチケット(3階席の上の方!)をゲットして、競技場に行ってきました!ということで、観戦記を投稿します。
観戦したのは競技7日目でトラックでは400mハードル決勝と200m決勝、フィールドでは三段跳び決勝などが見どころです。他にも女子7種競技の砲丸投げとか200mとかあるんですけど、、残念ながら7種競技はなんとも地味すぎます。
さて、当日、夫婦そろって、夕方に家を出て、途中の駅で腹ごしらえをし、国立競技場のある千駄ヶ谷に着いたのが7時半ごろです。行きの電車の車内は特に普段と変わりません。ほんとに世界陸上やっているのか?って感じです。しかし!御茶ノ水駅でジャマイカ応援団ですね!といういで立ちの緑のおじさんとおばさん5人組が電車に乗り込んで来まして、一気に雰囲気が盛り上がってきました!ジャマイカから来た人たちに違いありません!選手の親戚かなにかでしょうか?とにかく、みなさん、でかいし、ふとい! (笑)
千駄ヶ谷駅でジャマイカ応援団と一緒に電車を降りで徒歩で競技場に向かいます!すごい人ごみを覚悟してた割には大したことありません。もう競技は一部始まっているので多くの観客はすでに会場にいるんでしょうね。私たちは8時頃に着けばいいや、なにせ目玉の400mハードルと200mは、9時半以降だし、というノリで来ております。
おとなしく人の流れについていって国立競技場まで向かいます。入口はチケットの種類でわかれてまして、私が買った3階席の場合、Eゲートとかいう一番遠い端っこのゲートです。高いチケットの入り口はもっと近くにあります。こういうところでもお金がものを言うんですね(笑)
競技場をほぼ半周するところまで歩いてEゲートにたどり着き、入り口で荷物チェックを受け、こんどは外階段を上がっていきます。3階席って要するに一番高いところです。階段でどんどん上がっていきます!え?こんなに上にあがるの?と不安になるくらいあがったところで指定されたエリアの入り口目指してフロアを横に移動します。
ちらっと入口から中を覗くとこんな感じです。おーーー!キターーーーーー!

ここはテレビスタッフのエリアのようですね(笑)失礼しました。お呼びじゃないので、どんどん進んで、指定の入り口から3階席の上の上の方に登っていきました。
3階席はすごい傾斜がついてますので、階段も急です。足腰に来ますねー そして自分の席を見つけるのにも一苦労です。もう満員?ってくらい人で埋まってますので。やっと自分の席を見つけたのですが、通路からかなり離れた真ん中あたり、たどり着くには10人くらいを押しのけていく必要があります。しかも席の前後が狭いので、かなり無理やり行く必要があります。意を決して「通りますーー!すみませんねー」と言いながら入っていきます。皆さん慣れたもんでササっと立って通れるようにしてくれます。えらい!さすが!
席についたら一安心です。座って前を見たら、まあ、すごい!競技場内部が丸見えです!国立競技場には何度か来たことがあってその際は1階席だったのですが、目の前のトラックはよく見えるけど、他のエリアは角度が悪くてよく見えなかったりしたのですが、今回の3階席はすべてを上から見渡せるのです。思わず「おーーーー!」と叫んでしまいました。恥ずかしいことです( ´∀` )
他の方たちも同じ思いのようで、私たちの後からやってきた2人組も席に着いたとたんに「おー すごいーー! 見えるー!」と叫んでおられましたよ(笑)
ということで3階席は意外に素晴らしい。また私の席は3階席ですが、ホームストレッチ側の真ん中あたりなので、場所的には言うことなし。左右にある大型スクリーンがばっちり見えますし、ほぼ死角なしです。目の前を200mでは負けなしのノア・ライルズが走ると思うと興奮してきました(笑)
しかし、やはり3階席ですので、距離はあります。トラックにいる人は肉眼では豆粒サイズです(笑)当然、双眼鏡使うことになります。この日の為に奮発してNIKON製の双眼鏡を買いましたが、正解でした。双眼鏡越しだとちゃんと選手の顔が見えます!
ふとゴール付近に目をやるとちょっとしたスタジオっぽいのが見えます。双眼鏡で覗いてみると、あ、織田裕二だ(笑)後ろ姿が見えます。その隣には各メディアのブースがあってここで選手にインタビューするんですね。なるほどー テレビで見てたやつの裏側が見える感じで面白いです。それにしてもカメラマンの数がすごい。100人くらいいるんじゃ?と思うくらいです。さすが世界陸上!
なんだかんだで時は流れて、400mハードルが始まりました。400mハードルはねえ、ハードルを並べるのが大変(笑)裏方さんのご苦労もここでは丸見えです。ここでは競技の結果などの詳細は割愛します。基本的にはトラックとフィールド競技は同時に行われてます。同時に3つの競技が進行してたりして追っかけるのも大変です。どこかで観衆が「おー」と盛り上がってても「え?なになに?」ときょろきょろしてしまう始末です(笑)
場内のアナウンスは英語と日本語で流れているのですが、3階席だからなのか、すごい反響で、何を言っているのかまったく聞き取れません(笑)英語はもちろん、日本語も聞き取れないのですから私のリスニング力の問題ではないと思います(笑)
本日のメインイベント、200m決勝が始まりました!と思ったら、7種競技の200mをまずやります。3組もいるので、結構時間がかかります。観客は200m決勝を今か今かと待っていますので、7種競技の選手には拍手もまばら(笑)
お待たせしました!いよいよ200m決勝です。時刻は10時をちょっと回ったところです。さすが200m決勝です、出場選手はどこかで聞いたことあるような人達ばかり、その中でもひときわ目立っているのが200mを3回も優勝しているノア・ライルズです。今回勝っちゃうと4回連続優勝。なんでもウサイン・ボルト以来ということになるらしい。ノア・ライルズですが、体はそれほど大きくないです。でも金髪に染めてますので、見つけやすい(笑)ドラゴンボールなどのアニメオタクだそうで。スーパーサイヤ人にでもなったつもりなんでしょう(笑)
「On your marks」、「Set」、「Go!」 一発でスタートしました!
フライングしたら一発で失格ですから、スタートはかなり緊張します。別になんの関係ないただの観客の私ですらすごい緊張してしまいます(笑)実際、女子200m決勝では、1人が思いっきりフライングして失格になってます。
200mですから勝負は20秒以内に決着します。あーーっえーーっとか言っているくらいの間ですね。ゴール前30mまではほぼ並んでましたが、最後の最後でノアライルズが伸びてきて1着!!あらら、ほんとに勝っちゃいました。すごいなあ。これだけ騒がれてるとプレッシャーも半端じゃないと思いますが、それでも勝つんですねえ。。その後はお約束の星条旗をまとって、あっちいったりこっち行ったり、かめはめ波のポーズをあっちで決めて、こっちで決めて(笑)カメラマンがそれに群がっております(笑)なんとも子供のようで微笑ましい(笑)
日本人先週はこの手のパフォーマンスで負けちゃうんだよなあ、、でも、最近は110mハードルの村竹ラシッドとか、決めポーズでも負けてない選手も出てきてます。この調子で頑張っていただきたい!
ノア・ライルズについて気づいたことが1つあります。ゴールの後で、スパイクを脱いで素足になったのですが、見た感じ、なんだか足が小さい(笑)もっとごつい足をしているかと思ったら、小さいです。気になったので後で調べましたら、なんとUSサイズで9(日本サイズで26-27㎝?)だそうですよ。そして身長は180㎝。確かに見た目も「でか!」って感じではなかったです。今時の日本人のでかいやつより小さいくらいです。こうなると日本人とは体格が違うからという言い訳は通じなくなるなあ。
次は女子200m決勝でした。こちらは、1人フライングで失格になるというハプニングがありました(と言っても意外にフライングで失格になる確率は高いと思われます)が、それ以外はジェファーソン ウッデンがぶっちぎりで1着になりまして、まあ予想通りではありました。
さて、200m決勝が終わると今日の競技はすべて終了です!
そして今度は観客である私たちの勝負が始まります! 帰宅レースってやつです(笑)
帰宅レースは200m決勝が終わった瞬間から始まります。見渡すとぼちぼち動き出している人がいますが、私たちの隣は立つ気配がありません。しょうがない。ここは意を決して、立ち上がり、通ります!ってことで無理やり出て行きます!皆さん、余韻を楽しんでいるところにすみませんねー、わたしだってできれば、しばらく余韻に浸っていたいのですが、そんなことをして帰宅レースに出遅れるわけにはいかないのです!
外の階段まで出てきました。もうすごい行列ができてますが、ここは落ち着いて、進みます。将棋倒しになったら大変です。ただ、みんな早く帰りたい気持ちは一緒なので、立ち止まる人などいませんから特に混乱もなく、意外にあっさり競技場の外に出ることができました。後は駅までの勝負です!人の間を縫うようにひょいひょいと進んでいきます。急ぎますがカッコ悪いので走ってはいけません、あくまで歩きます。競歩かよ(笑)
歩きながら、さっきまですごい競技を観戦して盛り上がってたのに、今はもう帰宅ルートのことしか頭にない自分の切り替えの速さに、感心するやら悲しくなるやら😢
千駄ヶ谷駅まで来ました。いいペースです。駅前の交差点では案内の係が「ただいま駅は混雑しております」という当たり前のどうでもいいことを連呼してます。だからどうした?そんなことは分かってますよ(笑)とにかく電車に乗るまでが勝負!改札に入れることを祈りつつ、交差点を渡ってみたら、意外とあっさり改札を取って駅構内に入れました。入場制限があるのかと思えば、意外に順調に流れているようです。三鷹方面と千葉方面に分かれて人の流れが続きます。千葉方面はやっぱり少ない!ラッキー!
プラットフォームにもすいすいやってくることができました。ここで電車がすぐに来てくれれば、後からこれからいっぱい来るであろう人の波に飲まれなくてすみます。もう自分のことしか考えてません(笑)後から来るひとを蹴落としてでも!という小説「蜘蛛の糸」をちょっと思い出しました(笑)
幸い、すぐに電車がやって来ました。しかも車内はガラガラです。やったー。乗れました。あとは心頭滅却すれば火もまた涼し、ただただ電車に乗って帰るのみ!おかげさまで、無事帰宅することができました。
なんだかんだ言っても競技場にいた観客約5万人が一斉に帰宅するわけですから、電車に乗るのに押し合いへし合い、阿鼻叫喚の図となるのでは、と覚悟しておりましたが、出だしが良かったせいか、特に待たされることもなく、あっさり電車に乗って帰ることができました。5万人を余裕でさばいちゃう東京ってすごい!これがもし田舎だったら、大渋滞とかになって身動き取れなくなるんでしょうなあ。
以上、世界陸上観戦記でした。
以下ちょっと感想を。
東京オリンピック開催当時はいろいろ言われてた国立競技場ですが、行ってみた感想としては、スタジアムとしてすごいでかい!ってわけではないし、デザインもカッコいい!ってわけじゃないけと、いい感じでコンパクトにまとまっていてなかなか良い競技場だと思いました。座席がいい感じに勾配がついている(特に3階席)ので前の席の人の頭が微妙に邪魔、とか、そんなことは一切なく、トラックとフィールドがすっきり見えます。また風通しもちゃんと考えられているのか、当日は、そよ風を感じながら観戦できました。また駅から競技場までの動線も悪くなく、行先がわかりにくいこともなく、変なところに人が滞留したりしないでうまく流れている感じでした。
残念なこととしては、場内アナウンスの音が反響しすぎて、何言っているのかわからない。これは改善してほしい。それと個人的にはタータントラックの色は今の赤レンガ色よりブルーの方がカッコいいです。いつか変えてほしいですね。
世界陸上の放送はTBSが独占してやっているようですが、民放の宿命なのか、とにかく絶叫しないと気が済まないようで(笑)特に日本人選手の場合、予選に出るだけでも絶叫モードです。これはなんとかならないものか。昔は、陸上と言えば、日本人はとにかく弱くて世界陸上に出場できただけで金メダル取ったくらいの騒ぎになってた頃ならまだわからくもないですが、今では日本の陸上選手のレベルも格段に上がって出場できる選手も増えてきて、ほんとにメダルや優勝を狙えるすごい選手と、標準記録をギリギリ突破して出場できた選手と、いろいろな選手がいるわけです。それなのに、日本人というだけで、「決勝に進出!?」とか無茶な煽りをしたあげく、想定内の最下位で予選落ちしても「惜しい!よくやった!!」と大騒ぎ。もうちょっと普通に応援できないものでしょうか。
大会が始まってから毎晩テレビで見てたのですが、アナウンサーの煽りと絶叫、母校や家族の応援(笑)、そしてなぜか陸上と言えば出てくる芸能人のしたり顔のコメントを聞くのが嫌になって、「やっぱり現地で生で見たい!」となったわけです。皮肉なもので、競技場に来てしまえば、テレビのうるさいノイズはなくなって、聞こえるのは観客の大歓声だけ、ただただ目の前の競技に集中できるわけです。(状況を追っかけるのが大変なところはありますが💦)テレビだとわかりませんが、会場の歓声がすごいのも今回来てみてわかったことです。さすが満員御礼です。そういえば、ウェーブもちょっとありましたよ(笑)
ということで、ほんとは会場にいる気分になれるVRストリーミングを配信すればいいんですが、それができないと言うなら、テレビ中継は余計な解説や絶叫しないで、会場の画像と音だけを流してくれればいいのに。画像は変えられないというなら、音声だけでも。主音声はそのままでいいので、副音声でもいいからやってくれないですかね。そしたら別に大した追加コストもかからないはずです。そしたら、私のような絶叫が嫌いな視聴者もテレビでも会場にいるような気分で競技を観戦できるのではないでしょうか。みんながテレビを見なくなった今こそ、このようなイベントの中継のやり方も考え直してほしいものです。
以上感想でした。
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