Live transcribeについてはこちらで紹介しましたが、PCからスマホに直接接続する専用のケーブルを真面目に自作してみました。
外観はこんな感じです。ただのケーブルにしか見えませんね(笑)

しかし!中身は違います。右側のジャック(写真の小さい方)から左側のスマホのマイク入力に繋ぐジャック(大きい方)に信号が流れる(つまり右から左に信号が流れる)のですが、途中に信号レベルを調節(減衰)するためのアッテネーターが入ってます。アッテネーターを入れることによってPCからの音声信号をスマホのマイク入力に適切なレベルで供給できるのです。名前を付けると、「パソコンオーディオ信号をスマホマイク入力に変換するケーブル」とでも申しましょうか(笑)わかりにくくてすみません💦
使い方は
- 写真右の3極プラグをPCのオーディオ出力端子に繋ぎます。ダイソーで買える二股アダプタなどを使えばヘッドホンとこのケーブルの両方を接続できます。
- 写真左の4極プラグをスマホのオーディオプラグに接続します。スマホにオーディオプラグがなく、USB Type C の場合は、こんなアダプターを介して接続します。
- このケーブルは正しい向きで接続しないと動作しません。もし繋いでも動かない!という場合は、向きを逆にしてみてください。
- PCではなくMacでも使えますか?と、お問い合わせがありました。はい、Macでも使えます!
接続例はこんな感じです。

右下にヘッドホンアンプがありまして、その出力がこのケーブルを介して、USB-TypeCアダプタに繋がって、その先がスマホに繋がってます。そしてスマホの画面にはLive transcribeの書き起こしが表示されてます。
ガジェテンで紹介されているやり方では普通に売られているステレオケーブルを使っているのですが、この方法は配線が正しく接続されているわけではなく、たまたま動いている恰好なので、皆さんのお持ちのデバイスで動くかどうか運しだいなところがあります。しかし、私の自作ケーブルは配線が正しく接続されるように設計しているので使い方(接続する方向)を間違えなければ必ず動きます。もし動かない場合はアッテネーターを調節して信号レベルを変えることで対応できます。
なぜステレオケーブルを使うとたまたまにせよ、動くことがあるのか?と言いますと、それはPCのオーディオ信号とマイク信号の大きさが大きく違うためです。通常、オーディオ信号はマイク信号の100倍~300倍(専門的に言うと、40dB~50dB) の大きさですので、信号がちょっと漏れてマイク信号に入ることが起こりえます。それだけマイク信号というのは微弱で繊細だとも言えます。
モニターとしてレビューいただける方に無償でご提供いたします。試してみたい方いらっしゃいましたら、ご連絡ください!モニター募集は数量限定ですのでお早目に!
10月8日追記)ケーブル初回作成分は終了しておりましたが、追加作成しました!モニター希望の方はお問い合わせください!
10月13日追記)
使っているうちに欲が出てきまして、スマホの画面じゃ文字数が少ない!もっと大きな画面で見たい!ということで、スマホをやめてタブレットにしてみました。Androidタブレットのお古があったので、それにLive Transcribeをインストールしてみましたら、こんな感じになりました。要するにAndroid端末ならなんでもOKということです。

コメント
よしきさん、
モニター用のケーブル、ありがとうございます。
自宅で検証し、ばっちりでした。
(アンドロイド携帯、アンドロイド端末両方で機能確認済)
試用してみた感想です。
携帯で文字起こしをする場合、このケーブルの長さ(20センチくらい)で取り扱いしやすいです。
一方、タブレット(11インチ)で使用する場合、普段私が使用してるケーブルがこの2倍ほどあり
重みやサイズのあるタブレットの操作感覚でいくと、このケーブルがもう少し長いといいなあと思いました。
このケーブルの最大のメリットは、2つあると感じます。
① スプリッタで分けてもヘッドセットに入ってくる音声のボリュームがまったく下がらない
② ①とも関係ありますが、ボリュームが下がらないのでアンプが不要。
これまで自分で色々間に入れるパーツを組み合わせると、音量が下がってしまうことがあったので
従来のケーブルの間に iRig Stream というアンプも兼ねるようなものを入れて使用していましたが
それを使うとヘッドセットへのノイズがうるさいことがあるのに加え、物理的にもかさばるので邪魔でした。
このケーブルを使うことで、アンプ的なものを入れる必要もなくなり
音量やノイズの心配がなくなるだけでなく、コンパクトに持ち運びができるのが嬉しいです。
なお、このケーブルを使用した際の反省点を一点、共有します。
これまで自分が使っていたケーブルではなく、このケーブルにさしなおした際に
Android上でマイクの音源が新たなデバイスとして認識されました。
新しく認識されたマイクを手もとボタンで [認識する] 的なものをクリックしたのですが
なぜかそのまま文字起こしをしようとすると認識がされず、
あれ??と2,3分ほど原因がわからなかったです。
試しに一度再起動してからマイクを認識させなおしたら、すぐに文字起こしできました。
上記は自宅の Windows 11 PC を使用した結果です。
来週はあちこちでブースでの通訳にも入る予定なので、上記と同様の形で使用できそうかを
さらに確認したいと思います。
ありがとうございました!!
さっそくモニターとして使ってみたコメントいただきありがとうございます!
ちゃんと動いてお役になったようで何よりです。一応ちゃんと設計して作ってますので、ちゃんと動くはず(笑)
ケーブル長がもうちょっと長い方がいい、という点、なるほどです。おっしゃるようにデバイスが大きい場合は取り回しを考えて長いケーブルの方がいいですね。短いものと長いものの2種類作るのがいいかもしれません。
ご参考までに、市販で売っている延長ケーブル(3.5㎜ステレオケーブル、オスーメスタイプ)を繋いで長くすることが可能です。
あ!市販の延長ケーブル!
確かに。
自宅に延長ケーブルはいろんな長さがあるので、試してみます。
ありがとうございます!