Disney+に加入するだけですったもんだしましたが、とりあえず視聴できるようになりました。ではさっそくSHOGUNを見るぞ!と。
しかし、なかなか見つかりません!お勧めで出てくるのはリロアンドスティッチとか(笑)そんなの私が見るわけないでしょうに!目を皿のようにして探して、隅から隅まで探して、やっとのことで見つけました、SHOGUN。。。エミー賞を取った!とかの騒ぎは一段落しているのはわかりますが、ここまでとは、、まったく特別扱いされてない!(笑)いっぱいあるディズニーのコンテンツの1つになっちゃってます。
そもそもここはディズニーの世界です、ホラー系はちらほらありますが、時代劇はまったくない。その点でSHOGUNはここではかなり浮いている感じです。不思議です。Netflixとかで配信したらよかったのにねえ、Netflixならイカゲームより絶対売れるんではないかと。そもそもなぜディズニー?といろんなことを考えたりしてます。いろいろ大人の事情があったんでしょうか。まあどうでもいいので放っておきます。
ここから先は若干SHOGUNのストーリーのネタバレがありますので、まだ見てない方は要注意です。
ストーリーとしては関ケ原のちょっと前の時代の徳川家康と石田光成の駆け引きがあったころを真田広之が演じる吉井虎永と石堂和成という架空の武将の名前にしたドラマになってます。漂流して日本に流れ着いた英国人が按針(あんじん)という名前をもらって、吉井虎永の家臣になって、そこに通訳(通詞)としてアンナ・サワイ が演じる戸田鞠子(細川ガラシャがモデルのよう)が来て、大阪の人質を助けるために大阪城に乗り込んでいくみたいな流れになるのですが。とにかく最初の場面設定でかなり戸惑います。なぜかというと大阪、安土城、江戸などなど地名などはすべて実名が使われているのですが、人名はすべて架空の名前です。そして内容はかなり史実とは違います。まあドラマなので、架空の話でいいのですが、架空の話にしては微妙に史実に近い内容なのです。歴史に詳しい人ほど戸惑うんじゃないかなあと思った次第。逆にまったく日本の歴史を知らない、例えばアメリカの視聴者にはまったく問題はないんでしょうね。私は日本人ですので、日本の歴史はある程度知ってます。おかげでかなり戸惑いました。いっそのこと架空の国の話にしてもよかったくらいですが、そうなるとSHOGUNじゃなくなるのでしょう(笑)
日本人なら戦国もののドラマと言えばNHK大河ドラマでしょう。SHOGUNも大河ドラマみたいなもんか?と思って見始めたのですが、全然違いました💦感想を箇条書きでまとめるとこんな感じです。
- まずSHOGUNはゴールデンタイムにお茶の間で家族団らんでみるようなドラマではありません!(笑)最初から最後まで血だらけですし、あっちこっちで首が飛びます、そして大人の夜の世界も怪しく描かれてます(笑)間違ってもお子さんと一緒には見ないように!
- 主人公はイギリス人の按針だとは思うのですが、正直あんまり存在感がないです。役者の問題なのか、ストーリーのせいなのか?なんとも言えません。
- 私が思うにこの話の実の主人公はお姫様の鞠子様です。さすが最優秀主演女優賞を取っただけのことはあります。迫真の演技で本来の主役の真田広之より存在感高い。そもそも英語ネイティブじゃないっすか。すごいっす。まあこんな人が戦国時代にいるわけないじゃんというのはいったん置いておきましょう。
- 次に気に入ったのは、脇役の浅野忠信が小物で裏切り者のいい味だしてます(笑)さすが助演男優賞!(受賞スピーチでは自虐ネタでいい味だしてます(笑))虎永の家臣なのですが、虎永が負けそうなので、相手方に寝返ってみたけど、やっぱりこっちかなあ、と、どっち側につくか悩んでみたり、上から下から突き上げられて、「あーあ、めんどくせーなあ」とため息をつく役どころです。中間管理職の経験がある方なら感情移入せずにはいられません!(笑)ほんと戦国時代は大変ですね。普通なら「失敗しても死ぬわけじゃないし。頑張れ!」が「失敗したら死ぬぞ。頑張れ!」なので、必死にもなります(笑)最後の回で殿に裏切りがバレて、切腹を切れ!と言われて、切腹するのですが、ぐずぐずしてなかなか腹を切りません(笑)最後に待ちきれない殿に首を撥ねられそうになって、慌てて腹を切ると言う、一番印象に残るシーンでした。しかし切腹するために1日猶予をもらって相続とか遺言とかをちゃんとしていった点は高評価と言えます。終活の見本ですね。見習いたいものです(笑)
- さて仕事柄、鞠子様の通詞(通訳)ぶりについつい注目してしまいます。例えば、鞠子様は基本的に逐次で通訳するのですが、メモを全く取りません!(笑)戦国時代ですから、メモも取りようがないでしょう(笑)按針がベラベラ長いセリフをしゃべっても、びくともしません。すごいリテンションです!しかし、たまにはすごい長いセリフの後での訳出が一言だけだったりします。結構気まぐれな通訳ですね(笑)
- 鞠子様はキリシタンなのでポルトガル語ができるという設定で、通詞をしているのですが、按針はイギリス人ですので当然、英語を話します。そして鞠子様もペラペラの英語を話すのです。ポルトガル人の宣教師も出てきますが、彼らもなぜか話しているのは英語です(笑)ポルトガル語はどこへ?このへんはあやふやなままです。まあドラマですから(笑)
- 鞠子様の訳出は1人称ではなく、3人称で出します。「按針殿はxxと申されております。」という3人称です。これは通訳としてはどうなんでしょうか。サイマルやISSではこれはアウトですね(笑)推察するに、自分の意見と区別するためなのかと思われます。戦国時代ですから、殿に下手なことを言うと首が飛びます(笑)自分の意見と訳出は明確に分けておく必要があるのだと思われます(笑)
- 首が飛ぶと言えば、いくら戦国ものとは言え、切腹(腹を切るとすぐに介錯されて首が飛びます!)が多すぎ(笑)大河ドラマのようなものと思っているとかなりグロいのでお気を付けください。最後のクライマックスでは主人公の鞠子様まで切腹しようとする始末!海外の視聴者は「やっぱり日本人はやばいんじゃね?」と思うのではないでしょうか?(笑)実際、按針がドラマの中で「日本人は狂ってる!!」と叫ぶシーンがあります。私もそう思います(笑)
以上一気見した感想を順不同で並べてみました。ネタバレしないように気を付けたつもりです。日本人なら海外から日本がどう見えているかを考える参考としても一応見ておくといいかと思います。ドラマとしても面白いです。しかしSHOGUN見てなんて日本はCoolなんだ、行ってみたい!と思う人いるんでしょうか?(笑)
Season 2の撮影が始まるというニュースがありました。ロケ地はカナダだそうですよ。カナダ在住の日本人を対象にエキストラの募集がされているそうではありませんか。いいなあ。
想像するにSeason 2では関ヶ原の戦い が出てくるのでしょうから、鉄砲隊に打たれてのたうち回る足軽の役でもいいからやってみたい!(笑)
コメント