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USBのタコ足配線?

小さいネタでも思いついたら書いて行こうと思います。通訳者の方とお話する機会があると、いろいろと発見?があります。例えば、USBのタコ足配線について。

あるワークショップで豆コーナーを担当して「PC1つで2回線同通はこうやってやるんです!USBアダプターを繋げばいいんです!」みたいな話していた時のことです。

参加者の1人が「私のPCにはUSBのポートが2つしかないので、そんなにいろいろUSBデバイスを繋げないです!」と。

「USBハブを使って増やせば大丈夫ですよ、ハブ1台で足りない場合はハブを追加すればオッケーです」とお答えすると

「それってタコ足配線ですよね?それはダメなのでは?それに音質が悪くなってしまうのでは?」と。

他の参加者の方も、そうだそうだ!と言う雰囲気です。

そうかー なるほど、「タコ足配線=やってはいけないこと」というイメージが強いんでしょうね。 家庭の100V電源の「タコ足配線はダメ!」(実際にはタコ足がダメなわけではなく許容電力を超える配線がダメなだけですが、、)といろんなところで宣伝されてますからねえ。USBは100V電源とはまったく異なるものですが、同じようにタコ足配線はダメと考えている人がいるんだ! と、ちょっとした発見をした気分でした。

「USBはデジタルですから、いくらタコ足配線してもオッケーです!」

「え??何台でも繋いでいいんですか?」

「はい、(ほぼ)無制限で繋ぐことができます。実際私のPCには全部で20台くらいUSBデバイスが繋がってますが、ちゃんと動いてます。また、デジタルですから線をいっぱい繋いでも音が悪くなったりもしません」

納得していただけたかどうかはわかりませんが、ぜひ家に帰って試していただきたい(笑)

実は「USBはデジタルだからオッケーです」というのはいろんなことをすっとばして単純化した表現です。当然ですが、デジタルだからなんでもオッケーなわけではありません(笑) もうちょっと詳しく言うと、USBのデバイスはホストPCが管理する際にデバイスに割り当てたアドレスを使っていますが、そのアドレスは7ビットで規定されているので2の7乗の128のアドレスが使えます(そのうち1つはホストなので)128-1=127台が理論上繋ぐことができるデバイス数の上限になります。あくまでアドレスがあるという理論上の数字で、実際にはホストから共有される電源が足りなくなって動作しなくなるので、別途電源を供給する必要がありますが、、、ということで普通でも数十台つないでもへっちゃらなわけです。またUSBではデジタル信号を処理してますので、接続数が多くなって音が悪くなるということもありません。(ちなみに3.5㎜のオーディオはアナログ信号なので、これをテキトーに繋ぐとノイズが乗ったりして音が悪くなります。)

以上 小さい話ですが、私にとってはちょっとした発見でした。

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